ハッピー !! クリスマス
最近何が気にいらないって。お好み焼きが好きでよく食べる。以前はデートの帰りなどにお店に寄って食べたものだが今はもっぱら家食べである。お好み焼きの出来不出来の大半はお好み焼き粉の質による。僕が愛用していたのは永谷園のお好み焼き粉だった。これはいわゆるオール・イン・ワン式のもので様々な具材がすべて粉に混ぜ込まれている。豚肉と卵とキャベツがあれば(豚玉であれば)そのままできてしまうという優れ物であった。しかも比較的安価で味付けも良くとても重宝していたのだ。それがある日スーパーの棚から忽然と消えてしまった。メーカー側で廃番となったものか他の事情によるものかはわからない。とにかく手に入らなくなってしまったのだ。
仕方ないので粉と具材を別々に調達してくる。出汁と山芋パウダーしか入ってないお好み焼き粉と具材には乾燥桜エビ、切り干しイカ、魚の削り粉。青海苔、紅ショウガ、天玉は使用しない。まず熱した鉄板の上に豚の三枚肉を出来上がりのお好み焼きより少し大きめの面積に敷く(これは焼いた豚が少し縮んで小さくなるからだ)。その上に前述の3種の具材を適量のせその上にあらかじめ水と生卵で溶きキャベツを加えておいたお好み焼き粉を盛る。豚から油脂が滲み出すので鉄板には油は引かないようにする。油が充分出切って豚がカリッとなったら全体をヘラでひっくり返し形を整える。この時あまり上からお好み焼きを圧縮しないこと。まんべんなく火が通れば出来上がり。竹串を刺してみてドロっとした液状のものが付着しなければいい。その上にウスターソースをかける。お好みでマヨネーズをかけてもいい。
溶いたお好み焼き粉の上に肉を乗せる作り方だと最低でも2度は盤を返さないといけない(これは何故かといえばやっぱり豚には直接火が通らないといけないしまた豚玉である以上食べる時に豚が上方にあった方が気持ちいいからである)が、この方法だと盤は一度しかひっくり返さなくていいから失敗して型くずれの危険度も半減することになる。しかも鉄板に油を引かなくてもいいという利点もある。まあこれで一応美味しくお好み焼きをいただけて万事目出たい訳だが、ここに一つ落とし穴が。というのもお好み焼き粉と具材を別々に買い求めるとその消費経過が一律でないからたいていは具材が先に尽きてしまう。また具材の中でもエビやイカは早くなくなり削り粉は割にいつまでもある。しかしそれや開封後の小麦粉を余り日数おいておくのもなんだからまたエビやイカを買い足してお好み焼きを作るのだ。すると今度はお好み焼き粉がなくなった時に何かの具材が残ってたりしてそれを無駄にしてしまうのも勿体ないからまたお好み焼き粉を買ってくる。要するに全ての材料がきちっと同じ日になくなればいいのだがそうもいかず最大公約数回で収まればまだそれはいいのだが大体は最小公倍数回まで膨れ上がるか、さもなくば結局永遠に何かの材料が残り続けついにはいつもいつもお好み焼きを食べ続けるかさもなくば残った素材が腐って悪くならないか常に眼を光らせて気にかけてなくてはいけないのだ。これは一つの消耗戦で何が何でもお好み焼きを食べ続けるか材料を腐らせて捨ててしまうかするまでけして終わらない長い長い戦いだ。永谷園のホーム・ページを繰ると僕の愛用していたお好み焼き粉はまだ販売されている風だが少なくとも近所のスーパーには置いてない。現状はまだまだ予断を許さない。戦いは始まったばかり、今のところ全ての材料は揃っている。
明日、豚肉を買ってくればゴングは再び、鳴る。
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