書く女



画像



世田谷パブリックシアター、2015.01.21. thu.19:00開演(東京初日)。

作・演出:永井愛
作曲・ピアノ演奏:林正樹
出演:黒木華、平岳大、木野花、朝倉あき、ほか。


: 面白かった。
: 思いがけず面白かった、ということになるのかしら?
: そうだね、残念ながら。
: 永井愛という人を今まで知らなかった。
: 何なら樋口一葉につても顔ぐらいしか知らなかった。
: お恥ずかしい限りで。
: 要はこの時期に是非とも黒木華さんを目撃しとかなきゃってことだったんだよね。
: そうね、残念ながら。
: そこは外せない。
: 正直私としてはそれほどでもないんだけどな。
: そうなんだ。
: 可愛いとは思うけど。
: ふーん。
: 舞台で見ると声が初々しくていいわね。
: そうだね、いい意味で若いという感じがする。
: なんだかホッとするわね、早くもベテランみたいな風体だから。
: 映像で見ると妙に落ち着き払って見えるけど。
: すでに貫禄がある、インタビューで謙遜したようなこといってると「嘘つけ」って思うわ。
: CSの番組でアシスタントをやってた頃から可愛いなとは思ってたんだけど。
: 何が最初?
: 最初にコレはと思ったのはTVドラマ「まほろ駅前番外地('13)」の第8話かな。
: へえ?
: コミカルな役でちょっといってしまってる感じの女の子の役だった。
: コメディなんだ。
: そう、台詞回しも巧みだし上手いなあって思った。
: 私は「小さいおうち('14)」かな?しっとりとしていて。
: 後は「幕が上がる('15)」だね、あの髪をほどいた瞬間に豹変する女教師には目を見張った。
: あれは良かったわね。
: 今回は?
: そうね、良かったわ安心感があって。
: 役柄のせいか無難な感じがしたけど。
: そう?良かったわよ。
: 今回は再演で2006年の初演の時には寺島しのぶさんが一葉を演じている。
: 黒木さんはそう考えると抜擢ね。
: まあ実年齢からいえばピッタリなんだけどね。
: 昔の人は今の人に比べて老成していたから。
: 大人びてるというかね。
: さてお話の方は?
: 非常によくできた戯曲だと思う。
: よく練られてるという感じがしたわね。
: ちゃんとした樋口一葉の伝記になってると思うし、何よりも「書く」ということの意味について真面目に
  考えているという気がした。
: まあ戯曲を書く人で書くということに真面目でない人っていないと思うけどね。
: というか、「書く」ということの意味自体が物語の骨格になってるというか。
: そうね、単なるエピソードの連なりではなくそこにこだわって書いてるわね。
: 僕は最初、樋口一葉を林芙美子と勘違いして見ていて・・・
: あらやだ「放浪記」の?
: そう、で中々小説が売れないなあなんて思いながら見てたんだけど真ん中の休憩の時にパンフ見たら24
  歳で死んだって書いてあって、あ、間違えてたって気づいた。
: 遅いわよ、失礼しちゃうなあ。
: 書き始めに先輩格の男性小説家に師事するところが似てたもんだからつい。
: 嫌だわあ。
: 彼女はさぞかしモテただろうね。
: そうね、なんせ若いし5千円札で見る限り美貌だし。
: しかも文壇では圧倒的に希少価値があるし。
: 工業高校に女生徒一人みたいな。
: それで題材も娼婦のこととか書いてる訳だから、好奇の目でも見られたろうけれど。
: まあ、下世話に面白いわよね。
: 今でいったら岡崎京子さんみたいな感じかな?
: もっと注目度は高かったんじゃない?
: チラシのビジュアルから現代劇なのかな?と思ってたんだけど。
: 樋口一葉て書いてあったでしょ?
: だから、モデルというか一葉が現代に生きてたらみたいな?
: そういうSFチックなお話だと?
: 分からないからさあ。
: 知らないって怖いわあ。
: そうなんだよ。
: しかも林芙美子と間違えてるし。
: そう、だから僕の知ってるお話ないならないなあと思ったりして。
: ホント、嫌だわあ。
: 2階席だったけど。
: でもコの字型のバルコニー席の端っこだったからステージからの距離はそれほど遠くなかったんじゃな
  いかな?
: とても見易かった。
: 初日のせいか俳優がセリフを噛むのがちょっと気になったけど。
: 埼玉で地方公演があったから厳密には初日じゃないんだけどね。
: あそうか、セリフって誰かが1回でも噛むとそのあと何だか見ていて心配になっちゃう。
: 大変だね、俳優も。
: 俳優といえば平岳大てカッコイイわね。
: 平幹二朗の息子さんだ。
: あそうなんだ、大河にも出てたわね。
: けっこう評判いいらしい。
: 旅番組のお兄さんてイメージだったけど。
: デートの帰りに名残惜しい時のセリフがラストの一葉の死の場面で効果的に使われていた。
: ジーンときたわ。
: 一葉読みたくなっちゃったな。
: 読めば?
: そうだね、現代語訳で。



画像









この記事へのコメント

この記事へのトラックバック