ゼロ・グラビティ

画像109シネマズ湘南、2014.01.07.tue. 15:15の回(IMAX3D.字幕版)

監督: アルフォンソ・キュアロン
出演: サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー、ほか。


: こういうとこでさあ。
: え?
: こういうとこでさあ、現在公開中の映画をけなすのって意味ないというか。
: どーいうこと?
: だって映画の評価なんて人それぞれだし、ここでネガティブな記事読んで
  せっかく映画見にいこうと思ってた人の足止めてどーするってこと。
: まあ、そうね。でも誰も読んじゃいないわよ。
: まあ、そうだけど。映画を見にいく前の観客ってとてもナーバスになってると思うんだ。
: ナーバス?
: うん、劇場にきて客席に座れば「ああ、きて良かった」て必ず思うのに家を出るまでが大変なんだ。
: そう?
: 別に今日じゃなくてもいいんじゃないかとか、テレビで見られるまで待っとこうとか。
: ふーん。
: 最近じゃネットでチケットが予約できるからそーいうこともなくなったけどね。
: まあね、予約したらいくしかないもんね。
: そーなんだよ。
: ホントに映画好き?
: どーなんだろ?
: ところで何でまた急にこんな話を?
: 特に何でもないけどさあ。
: さてはこの映画けなそうとしてる?
: そーいうことじゃないんだけどさあ。
: じゃ、どーいうことよ。
: 景気が良くなるためには少しでも市場にお金が出回った方がいい訳だろ?
: まあ、そうね。
: だったら一人でも二人でもどこかでネガティブな記事読んで映画にいかない人が増えたらそれだけ
  経済の足を引っ張ったことになるよね?
: まあ、そー大したことでもないと思うけどね。
: ことの大小じゃなくてさあ、塵も積もれば山じゃないけどさあ。
: まあ、実際には積もる前に風で飛んでっちゃうと思うけどね,塵なんて。
: そーいうこというなよ。
: だから何で今そんな話するのよ、まさかこの映画をけなそうっていうんじゃないわよね?
: だからそーいうんじゃないんだよ、昔ね、ブライアン・デ・パルマの「ブラック・ダリア('06)」
  という映画を見にいこうとしてた時にね。
: それで?
: で、たまたま読んだ映画評にね「デ・パルマ作品にしては迫力不足」て書いてあった訳。
: で?
: で、原作のファンでもあってさ、ジェームズ・エルロイのロス4部作も全部読んでてさあ。
: 四の五のいわず見にいけば良かったじゃない。
: そーなんだけどそれがその評が妙に気になって結局見にいかず終いになっちゃった。
: ふーん、それで?
: まあ、あとからDVDで見たんだけどね数年経ってから。
: それで?
: だから、あの時劇場で見とけばなって後悔してね。
: だから?
: だから、こーいうところであまり映画の悪口とか書かない方がいいんだろうなって。
: 誰も読んじゃないから大丈夫。
: だからそーいうことじゃなくてよお。
: ねえ、どーして今更そーいうこといい出すのかしら?まさかこの映画をけなそうっていうんじゃな
  いわよね?
: いやだから、そーいうんじゃなくてね、映画の評価なんて相対的なものだと思うんだ。
: まあね、そりゃそうよ。
: つまりね、僕にとっちゃクソみたいな映画でも他の誰かにとっちゃカレーライスみたいに美味しい
  かもしれないし・・・
: ねえ、そーいう例え話し止しなさいよ。
: ああそうか、つまりね僕にとっちゃブルテリアにしか見えない赤ん坊の顔だって自分の子供だった
  らキューピーさんみたく可愛い訳だから・・・
: だから止しなさいってば。
: ごめんそーじゃなくてね・・・
: はいはいはい、いいたいことは分かりましたよ、つまりこーいうことでしょ?私にとっちゃ鼻くそ
  みたいな価値しかなくてもそれを巨大隕石のようにありがたがる人もいるってことでしょ?
: ちょっと違うんだけどなあ。
: あらそーなの?じゃどーいうことよ。
: つまりね、僕が酔っぱらって吐いたゲロもね、遠くから見たらもんじゃ焼きのルーに似てなくもな
  いってかね。
: もんじゃ焼きのはルーとはいわないわよ。
: じゃ何ていうんだよ。
: ゲロはゲロでいいんじゃないの?
: 僕がいいたいのはそーいうことじゃないんだがなあ。
: ねえ?
: 何?
: これってホントに映画の話につながるんだよね。
: んー。
: もしかしてこれはこれってこと?
: とても立派な映画だと思うけどね。
: そりゃそうよ。
: 何かさ、あんまり立派過ぎてなにが立派なのかよく分かんないっていうかさ。
: どーいうことよ。
: 例えば巻頭の13分に及ぶ長廻しね、あまりにもたくさんのことが起こり過ぎてカットがつながって
  ることなんか気にしちゃいられないっていうかね。
: ああ確かに、それに字幕を読んでるとそこで意識が寸断されちゃうから長回しの意味が薄れるって
  こともあるわね。
: そーなんだよ、だからといって吹替えだと臨場感がどーなのかなっていう危惧もあるしねえ。
: そうねえ、困ったわね。
: いっそのことアメリカに帰化しちゃうとかね。
: 帰化したからって英語が堪能になる訳じゃないわよ。
: まあそーなんだけどさあ、それにしてもジョージ・クルーニーっていつも美味しいとこ持ってくよ
  ね。
: そうね、お調子者だけど有能で頼りになるって役柄は十八番ね。
: ナイスガイ。
: サンドラ・ブロックも品があっていいわね。
: そうだね。
: 大気圏に突入するシーンで泣いてたわよね。
: ああ、あれは・・・何か、はやぶさの映像をテレビで見たときもそうだったんだけど小ちゃなもの
  が燃えながら頑張ってる感じって絵面が感動的なんだよな、物語と関係なく。
: ああ、それ分かる。
: ただ、この映画を見て思ったのは重力や空気抵抗のあるってことが人の暮らしを生き易くしてるっ
  ていうか。
: そうね、自転車に乗って向かい風が辛いとかいってる場合じゃないと。
: んー、それは。
: いってる場合じゃないと。
: あとね、そーいう物理的なことだけじゃなくて、ある種の抵抗みたいなものが逆に人間関係を円滑
  にするっていうか。
: そうね、何でもかんでも思ったことを口にすればいいってもんじゃない。
: オブラートに包んだり社交辞令とかも無駄じゃないというか。
: そうね、ぶつかる時にも思いっきりぶつかっちゃうし弾かれたらどこまでも飛んでっちゃう。
: 歯止めが利かないのよね、摩擦がないと。
: そうね、人と人とのしがらみもそりゃ重いけど、少し重いくらいでちょうどいいと。
: あんまり重いのもなあ。
: 楽になりたきゃいつでもなれる訳だし。


: まあ、楽な方がいいけどなあ。









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この記事へのコメント

小枝
2014年01月11日 00:07
はじめまして。
私も本作を観賞して参りました。
これは観るよりも体感する!に近い臨場感でしたね。
宇宙ものにして、
予期せぬ涙を流してしまった私でした。
トラックバックさせていただきます。

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