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<<   作成日時 : 2018/06/05 15:53   >>

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横浜ブルグ13、2018.05.12.sat.16:30の回。

監督:ショーン・ベイカー
出演:ウィレム・デフォー、ブルックリン・キンバリー・プリンス、ブリア・ビネイト、
   バレリア・コット、ほか。


: ほぼ完璧。
: また?
: 本年度、暫定ベストワン。
: この間もいってなかった?
: あくまでも暫定だから。
: 確かに素晴らしかった。
: ある程度の情報はあったんだけどそこまで食指が動かなかったというか、ただ予告編が本当に面
  白そうで。
: 予告編を作った人に感謝しなくちゃね。
: そうなんだよ、どこに罠が潜んでいるか分からない。
: 舞台はディズニー・ランドのすぐ隣にある安モーテル、本来は観光客向けなんだけれどもそこへ貧困
  層の人たちが長期居住している。
: 本来は居住用ではないところに特別処置か何かで居着いちゃっている感じで。
: 途中、規則が変わったとかで追い出されてしまうシーンがあるわね。
: アパートを借りるより安上がりなんだろうか?
: 多分割高になるんだろうけど低所得だとアパートも貸してもらえないんじゃないかしら。
: ホームレスになれってことなんだろうか?
: そうなんじゃない?
: とにかく親から子へ貧困の連鎖は止めようがない。
: ラストシーンの後、主人公の女の子が良い方向へ向かうとは到底思えないわ。
: そうだねえ?ファンタジックなラストであればあるほど絶望の度合いは深いというかね。
: そんな彼女たちにもキラキラと輝くような少年期は確かにあった。
: この物語の大半はそこに費やされているといっても良いね。
: 大半というか前半ね。
: そうだね、前と変わらぬ幸福な時間のように見えて実はその陰には過酷な現実が確実に存在する。
: この映画はある母娘がじわじわと破滅に向かって追い詰められていく過程を描いているといっても良
  いのかもしれない。
: この映画は散文的に見えて実はとても構築的だからできればあらゆる前情報なしに見たいところだけ
  ど。
: そうねえ?この安モーテルがディズニーランドの隣にあるっていう事実も言葉としては知っていたくな
  かったというか。
: その辺はどうなんだろう、アメリカ人にとってはそういう位置関係なんかは自明の理ってことなんだろ
  うか?
: どうなのかしら?アメリカって広いから自分の故郷以外のことは案外何も知らないっていう可能性もあ
  るわね。
: 中盤で花火を見るシーンでもあえてディズニーランドは見せないような演出になっている。
: ただ周辺のおみやげ物屋の存在や旅行客の振る舞いなんかからそういう事実は認識できるようには
  なっているわね。
: そりゃもちろんそういう事実が共有できてなければラストシーンは成り立たない訳だけど。
: この映画の素晴らしい点はその母娘やそこを取り巻く周囲の人たちのキャラをとっても生き生きと描
  いているところだと思う。
: まるでドキュメンタリーなのかなと思うくらいそれぞれの俳優が役にハマっているね。
: そういう意味では主人公を演じたブルックリンちゃんは怪物的といっても良いくらいだわ。
: あの憎ったらしくて不遜な感じも実にキュートだった。
: 幼馴染の少年も良かったし親友を演じたバレリアちゃんも可愛かったね。
: 子供達の腕白な日常を描いた前半部だけでも既に名作中編の完成度がある。
: しかも絶妙な伏線が数々張り巡らせてあって。
: ただこの母娘はとっくにセーフティ・ゾーンをはみ出してしまっていたのかもしれない。
: お母さんもとにかくダメダメだね、都合が悪くなるとすぐ暴力を振るうし外見的にもすっかり外れてい
  るしね。
: 職業にしても、あれしかなかったんだろうとは思うけど。
: そうねえ?難しいわねえ。
: 自分の子供が可愛いというのは伝わってくるけれども。
: 幼い娘の方も実は完全にアウトなのよね。
: 自分の息子と彼女を絶交させたママ友の気持ちは痛いほど分かる。
: それなのにどんなに酷いことをされても絶対口を割らない優しさも知らずあの母親はボコボコにしちゃう
  んだから空いた口が塞がらないわ。
: 客観的に見ればラストの展開も止むを得ない感じだね。
: 可哀想だけどあれ以外にはちょっと方策を見つけられないわ。
: 最後の最後、女の子がついにこらえ切れず泣きだすシーンは見ていて本当に胸が締め付けられる。
: もう泣けて泣けて仕方なかった。
: でも実はすでに中盤、自分のしでかした「事件」を遠くから眺めている時に女の子は何かが終焉に向か
  いつつあることを予感したんじゃないだろうか?
: 何も終わっちゃないわよ、バカなこといわないで。
: それもそうだね。
: 一番好きだったシーンは?
: えーっと、そうだな、母親が使用中の生理具を股間から引き剥がして投げるとそれが事務所の窓にバ
  ーンと張り付くとこかな?
: あそこは凄かったわね、「メリーに首ったけ('98)」でキャメロン・ディアスが怪しげな整髪料をつけ
  て髪の毛をおっ立てるシーンと並んで映画史上屈指の名場面だと思う。
: 僕は「シェーン('53)」のラストシーンに匹敵すると思うけどね。









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