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zoom RSS ありがとう、トニ・エルドマン

<<   作成日時 : 2017/07/09 00:04   >>

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新宿武蔵野館、2017.07.01.sat.16:10の回。
109シネマズ川崎、2017.07.04.tue.12:50の回。

監督: マーレン・アデ
出演: ペーター・ジモニシェック、サンドラ・ヒュラー、イングリッド・ビス、ほか。


: 本年度暫定ベストワン、登場。
: あら、そんなに?
: 結局こういう映画が好きなのかなーってさ。
: 「マンチェスタ・バイ・ザ・シー」とどっち?
: あー、どっちかなー?あれも良かったけどね、こっちの方が尺が長いから。
: そーいう問題?
: 何かこう、ダラダラと長い感じがいいんだよね。
: 必要なシーンばかりだったと思うけどな。
: そうなんだけどね、面白くなったりつまんなかったり一つの作品の中でも波があるんだよね。
: 確かに、このシーンここまで長くなくてもいいのになとか思うこともあったわ。
: ただ、日常ってそういうことなんであって常に密度が均一ってことはないんだよね。
: まあそうね、例えばこのあいだ見た「ハクソー・リッジ」なんて最初から最後までずーっと面白いから。
: それはそれでね、大切なことだと思うけど。
: 父娘モノというのは?
: どうなのかな?娘いないし実感としてはないけれど。
: 娘役のサンドラ・ヒュラーが素晴らしい。
: そうなんだよ、アラフォーのバリキャリなんだけど、いいんだよ顔に表情がなくて。
: ああいう顔なのよ。
: もちろん、そのちょっとした表情の違いが絶妙なんだよ。
: とにかく終始つまんなそうなのよね。
: あれにはとっても身につまされてさあ、僕は彼女ほど責任のある立場で働いたことはないけど自分の
  働いてる時の顔ってきっとああなんだろうなって思う。
: いわゆる苦虫を噛み潰したような?
: そうだね、父親も心配してお前は本当に人間か?って質問するくらい。
: 本人も自覚してるんだけど、どうしようもない。
: あの顔はサクッと刺さってくるんだよね、たとえばその「マンチェスタ〜」を見ていてもね自分を主人公
  に重ねるってことはないんだよ。
: そうなの?
: そりゃあ精神的には共感する部分も多いんだけど彼がいくら冴えない暮らしをしていてもやっぱりケー
  シー・アフレックはカッコいいからそういう重ね方はできない。
: まあね、かたやハリウッドスターですから。
: そう、でもサンドラの顔は見ていて恥ずかしいくらい、僕だーって感じなんだよ。
: 彼女が最後にちょっとした変顔に扮装するじゃない?
: あそこ笑えるね。
: でも、彼女は最初から最後までああいう怖い顔をしてるのよね。
: あれはだから、彼女が今までの自分を相対化して見せたってことでしょ?
: カリカチュア?
: まあそうだね、人って今度こそ分かった自覚したって思っても全然分かってない。
: 分かっても分かっても分からない。
: 早口言葉か。
: じゃああの父娘がこの物語を通して本当に分かり合えたかっていえば、そういうことでもない。
: だってそもそも2人の関係はいうほど険悪ではない、お互いにいたわり合っているしちゃんと分をわき
  まえた接し方をしている。
: そうなのよ、アラフォーの娘と父親なんてあんなものよね。
: 娘の日常も確かに悲惨なんだけどやっぱり恵まれているし仕事をしていれば誰だってああいう感情
  に支配されることはあるし。
: でも2人には何にもなかった訳じゃない。
: 変化というには取るに足らないのかもしれないけどそれがなかったら生きててもつまんない何か。
: そうねえ?何かしら?
: あのクケリという怪獣はとてもキャッチーだ。
: 信じられないほどバカバカしい絵面なのにあんなに感動的なんてね。
: クケリが公園を歩くシーンには何ともいえない日常の亀裂が垣間見える。
: この映画にはそういう風にサーっと風の変わる瞬間が何度かあるわね。
: そうだね、主人公がいよいよ爆発するシーンの描き方はいかにも女性作家という気がした。
: 日頃から息苦しく思ってるのよね、何かと束縛されて。
: あれは開放ではなくリセットだと作家はいっている。
: なるほど、手綱を自らの手に取り戻すことだともいってるわね。
: あそこのシーンで秘書の女の子が本当にいい子だってことが分かって気持ちがホッコリするね。
: 上司も悪い人じゃない。
: そんな分かり切ったこともああいう風な確認作業がないと日々の暮らしに流されていってしまう。
: お父さんとの関係もね。
: あの場面にお父さんの居合わせたという気まずさね。
: この映画は全編、寒くて気まずい空気に覆われている。
: しかも、というかだからこそ笑える。
: 彼女が「Greatest Love Of All」を歌うシーン、好きだったわ。
: あそこは「さよならみどりちゃん('05)」で星野真里さんがユーミンの「14番目の月」を熱唱
  する場面を彷彿とさせるね。
: 思い返すといっぱいいいシーンがあるわね。
: 僕はお父さんのピアノ教室の生徒が辞めにくるシーンが好きだ。
: 生徒のキャラが何ともいえない、その頃のお父さんの日常が眼に浮かぶようね。
: 彼のキャラがお父さんの人柄も表している。
: 義務を果たしているうちに人生は終わってしまう、という言葉は重いわね。
: 何が大切かなんて時が過ぎてからじゃなきゃ分からない。
: 眼の前にある日常の一瞬一瞬をちゃんと味わわないとね。
: それがねー、分かっちゃいるんだけどねー。
: あそこも良かったな、そういえば、娘がフィットネスクラブでわがまま放題するところ。
: 虎の威を借りた狐じゃないけれども。
: 現実社会の理不尽さを身に染みて分かってるはずの主人公が自覚してかしないでか立場上無力
  に決まっているものに対してこれでもかと権力を振るう居た堪れないシーン。
: 全体に「間」を生かした演出。
: 全体がゆったりしている割にはもう少し溜めた方がいいのになと思う間がいくつかあった。
: そうかしら?どんだけのんびりしてんのよ。









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