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zoom RSS マンチェスター・バイ・ザ・シー

<<   作成日時 : 2017/06/11 20:53   >>

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川崎市アートセンター・アルテリオ映像館、2017.06.08.thu.14:40の回。

監督・脚本:ケネス・ロナーガン
出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー、ルーカス・ヘッジズ、ほか。


: ちょっと忘れ難い作品になってしまったな。
: 刺さってしまった?
: そうだね、誰かにこの映画を薦めたくて仕方ない。
: 「この世界の片隅に('16)」の時のように?
: うーん、あの時は誰が見ても面白いと思うはずだってのがあったけど今回は見る人が見れば分かる
  くらいの感じかな?
: とにかく見て欲しいと。
: とはいっても薦めてもそれで誰かが見にいくわけじゃないから、とりあえずこの作品について語りた
  いってことかな?
: 何をそんなに話したいの?
: 先ずはあらすじだね。
: いいわよ、しゃべって。
: ここでしゃべってもなあ、どうせ誰も読んでないだろうし。
: いいから、私に話しなさいって。
: 君に話しても、だいたい君はもうこの映画を見てるわけだから今更あらすじ聞いたって面白くないだろ?
: そりゃまあそうだけど。
: だから、誰でもいいからまだこの映画を見てない人にあらすじを話したいんだよ。
: あらすじといえば、この主人公の抱えるトラウマみたいなものはネタバレ領域に入ってるのよね?
: そうだね、いくつかのあらすじとかレビューとか見たけどどこでもそれは伏せられていた。
: どうなのかしら、それほど重要なネタバレかしら?
: どうなのかな?そこをあらかじめ知っていたとしてもこの作品のもたらす感動に変わりはないと思うけ
  どね。
: そうよね、そのことはあまり重要じゃないという気がする。
: じゃあいっちゃう?ここで。
: それはどうかしら?怒られるんじゃない?
: 誰に?
: そりゃあ、もちろんネタバレ警察によ。
: こっちはプロの批評家じゃないんだからそんなのどーでもいいんじゃない。
: まあね、どうせ誰も読んじゃないんだからね、じゃ、いいなさいよ。
: えーっと、どうかな?
: ほらいえないくせに。
: まあ、ほら、あえて物議をかもすこともないかなって思ってさ。
: 物議なんかかもさないわよ、だってどうせ誰も読んじゃいないんだから。
: うるさいなあ、ただ僕はそのトラウマが何かってことが気になってこの映画を見にいったんだけどね。
: そうなんだ?
: だって、トラウマを抱えた男が立ち直ろうとするなんて鬱陶しい話あんまり好きじゃないから。
: まあ、本人が立ち直ろうとしたかはともかく周りのお膳立てがいくつもあるのよね?
: そうだね。
: 兄の死を知った主人公が一度は捨てたはずの故郷に戻ってくるところからお話は始まる。
: 捨てたっていうけれどけっこう近いところに住んでるんだよね、これが。
: そうね、ボストンとマンチェスター・バイ・ザ・シーて車で1時間半だっていうから湘南から千葉くら
  いの感じかしらね?
: アメリカ国内としては異様に近い。
: それはまあ、お兄さんの余命があまり長くないと聞かされていたからってこともあるんじゃない?
: それもあるとは思うけど、そもそも主人公は寂しがり屋というかとても人懐っこい性格なんだよね。
: そうね、それがある事件をきっかけに完全に壊れてしまった。
: ここの描き方が必要以上に重くなくてサラッとしている。
: 途中、これってコメディなのかなって思うくらい。
: そうなんだよ、音楽の使い方があまりにも取り留めがないのでこれは演出は素人なのかなって最初
  は思ったんだけど。
: そこの配分が絶妙で、だからこそそのあとの重たいシーンが余計にグッと来るという構造になっている。
: 落差というか、監督のインタビューとか読むと物語においてユーモアというのはとても重要だみたいなこ
  とをいっていて完全に意図的なんだって知る訳だけど。
: ケイシー・アフレックの演技もいたずらに重厚になることを避けてどちらかというと軽いのよね?
: 主人公は元々は軽い人だからね。ただヤバいのは瞬間的な暴力衝動を抑えられない。
: 普段から凶暴というのではなくて、何というのかしら?
: 何だろうね、誰だって日常生活においてムッとすることはあるだろうけど大抵はすぐに我に返って自制
  できる。ところがこの主人公はその瞬間、意識が飛んだように手が出てしまう。
: 短気というのとは違う、思考回路が壊れてるとしかいいようがない。
: あと、車の運転がとにかく雑でいつ事故るかって見ていてハラハラするね。
: そういう細かな演出が行き届いていて最初は演出とは気づかないくらいにさり気ない。
: 兄の息子、だから甥っ子との心の交流がいいね。
: 高校生の彼がちゃっかりリア充で頼もしいやら腹立つやら。
: 二人は何故だかウマが合うんだよね。
: でも結局、主人公は再生できずに一人でまたボストンに帰っていく。
: でも、あの感じ分かるなあ。
: そう?
: 主人公は一生かかっても償い切れないほどの罪を背負うけれどもだからといって本人が極悪というの
  ではない。
: 情状酌量の余地のある殺人というような能動的な罪でもないわね。
: だからこそ周囲は彼を何とか立ち直らせようと、彼を許そうとする。
: 死期を察したお兄さんは無理筋と分かっていてあえて彼を息子の後見人に指名した遺言を残す。
: 警察は元から罪に問わないし。
: あれほど彼を憎んでいたはずの彼の元妻でさえ往時の非礼を詫びにきて今でも愛してると告白するわ
  ね。
: あそこのシーンには本当に胸が詰まる。
: やり切れないわよね、それでいよいよ彼は追い詰められてしまう。
: そうなんだよ、自身の罪の意識は薄れるどころかますます大きくなっていくのに、もはや誰も責めてくれ
  ないし、今更死ねないし。
: 生き地獄とは正にこのことね。
: 彼の苦悩は新しい幸せでは上書きできないし、そもそもそういう発想にはなれない。
: でも、どうなのかしら?ラスト僅かではあるけれど希望の光が見えないでもないとういうか。
: そうだね、暗黒の宇宙に針穴の開いたくらいの小っぽけな光ではあるけどね。
: 人間て捨てたもんじゃないわね?
: 捨てても捨てても捨て切れない何かがあるんだろね、人には。
: (涙)。
: ああ、やっぱり誰かに見て欲しい !!









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