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<<   作成日時 : 2017/03/08 21:56   >>

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渋谷・シアターコクーン、2017.02.22.wed.13:00開演(昼夜2回公演の昼の部)。

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:井上芳雄、小池栄子、瀬戸康史、松岡茉優、山西惇、犬山イヌコ、山内圭哉、近藤公園、趣里、
   緒川たまき、山崎一、高橋惠子、生瀬勝久


: やっちまったあって思ったね、今度こそは。
: 頼むわよ、ホント。
: 目の前が真っ暗になるというのはこのことだね。
: だから各自チケット持っとこうっていったのに、巻き添えになるのは私なんだからね。
: いや、ホント焦った。
: いつ気付いたの?
: 渋谷のホームに降りた瞬間。
: 何て?
: あ、チケット忘れた。
: ホントにもう。
: で、そのまま改札出ずに帰ろうと思ったんだけどさ。
: はあ?
: だって、どっと疲れが出ちゃって立ってられなかったんだもん。
: 私はどうなるのよ、劇場の前で待ちぼうけ?
: だからこうしてやってきたじゃないか。
: 当たり前よ、そんなの。
: 改札出たのもね、今日はJRできたんだけれども小田急と田園都市線で帰った方が300円くらい安い
  んだよね。
: 劇場に来るつもりじゃなかったの、私の立場は?
: だからね、東海道線で来るとえらい辺鄙なところに出るんだよね、渋谷といっても。
: だから?
: だからね、地下鉄の駅を探して歩いているうちにちょっと冷静になって考えてね。
: もっと早く冷静になってよ。
: だから、最悪当日券で見ればいいやって、お金が損するだけだもんね。
: そりゃそうよ、見ないで帰るってわけにいかないでしょ。
: でまあ、歩いてるうちにね、色々考えてさ。
: もっと早く考えて。
: 駄目元で頼んでみようかなって思ってさ。
: そうよ、頭下げなさいよ。
: で窓口で、チケットぴあの「購入履歴」で入場できませんかって聞いたらすぐにチケットを作って
  くれた。
: 嬉しかったわね。
: きっと僕が善良そうに見えたんだろうね、人を騙したりしない。
: きっと私がいたいけな少女のように見えたんだと思うわ。
: ずいぶんとうの立ったいたいけだったね。
: そりゃ立ってますよ、悪かったわね。
: 演劇ならではのシステムって感じがしたな。
: 情がある?
: そうだね、ロック・コンサートじゃあこうはいかないんじゃないかな?
: そうね、なんか殺伐としているというか、チケット争奪戦も激しそうだし。
: 便利な世の中になったもんだね、WEB上に履歴が残ってんだから。
: ケータイ持ってなくてもぴあに電話してこちらのコードネームか何かで検索してもらえばすぐに販
  売証明できちゃうんでしょ?
: 考えようによっちゃあ怖い世界でもあるね。
: 確かに、なんでも検索できちゃうから。


: で、お芝居の方は?
: 面白かったけどね。
: 一応「昭和三部作」の完結編ということになってるけれど。
: 「黴菌('10)」は劇場で見てるんだよね。
: へえ?
: プロって大変だよね、次々に新作書かなきゃいけないから。
: そうねえ、こういう普通のお話を最新作として書けるっていうのはよほど才能があるってことね。
: 段々奇をてらった方向にいきそうなところをこうして普通に面白く見せて笑わせて。
: いつもいうことだけど安心して見ることができる。
: まず外さないしね。
: 今回に関しては休憩後の1時間ちょっとが「んー」て感じではあったけど。
: 確かに、もう少し大展開があるのかと思ったら静かな後日談って感じだった。
: そんなに支離滅裂なものは狙ってないのよね?
: どんどん王道になってきてる印象があるかな。
: 舞台装置も一つだし。
: 晩年の蜷川幸雄みたいにスピーディに場面転換していく演劇も面白いとは思うけど基本はやっぱ
  り固定されたセットに人の出入りがあるというのが見ていて落ち着くね。
: 妙に抽象的な空間ではなく実在感のある普通の建築物というか。
: 東京オリンピック直前の東京が舞台だね。
: 三部作の中では一番普通の話だね。
: どんどん普通になっている。
: 要は時代がそうなってるというか、第1作が昭和初期、2作目が戦中から終戦、で今回昭和30年代と。
: DVDで見る限り第1作の「東京月光魔曲('09)」だけちょっと作風が違うんだけど。
: 舞台装置もちょっと複雑になっている。
: くるくる回転したりしてね。
: 今回のは幽霊とか出てきたりしてけっこう笑わせる。
: ああいうふうにドタバタ喜劇になるとウディ・アレンみたいだね。
: 台本はほとんど俳優に当て書きしているらしいね。
: らしいわね、でもどうなのかしら?俳優の中には気を悪くする人もいるんじゃないのかな?
: どうして?
: だって、自分ってこんな風に見えてるのかな?って。
: 自己認識とギャップがあって心外だってこと?
: まあそうね、だって例えばすごい卑怯者の役だったりしたら自分自身がそうやって見られてるってこと
  でしょ?
: まあ、その辺は作家も語弊のないように書くんじゃないかなあ?
: そうなのかしら?
: それに多少そういうことはあるにせよ、俳優はお金貰って雇われているわけだからそれだけでもあり
  がたいんじゃないかな?
: それはそうね、キャスティングされなきゃ始まらないものね。
: そうだよ、自分にお金くれる人に敵はなし。
: そうねー、人ってなかなかお金くれないわよね。
: よく喫茶店のレジなんかで伝票の奪い合いやってるおばさんたちとかいるじゃない?
: 「私が払う」って取り合いするやつね。
: そう、あれさあ横から割り込んでいって「じゃあ余った分は私が貰います」とかいっても絶対にくれ
  ないからね。
: そりゃそうよ、なんであんたが貰えるのよ。
: 例えばの話だよ、分かってないなあ。
: 井上芳雄という人はわたし初めて見た。
: 僕も名前すら知らなかった、超売れっ子なのにね。
: あと眼を引いたのは?
: やっぱり小池栄子さんかな?
: 声がよく通るし存在感があるわね。
: 君は?
: わたしは断然、生瀬勝久。
: そりゃあ、いいに決まってる。
: 彼と勝村政信はいつ見ても見とれてしまうわ。
: そうだね、何かこう舞台上で自由に呼吸をしてるって感じがする。
: 自由自在。
: 生瀬勝久とかあんまり良い人の役は回ってこない。
: そりゃあまあ、当て書きだから。
: だから、そういういい方失礼だろう。
: ある種の狂気を演じられるということはとても大切なことだと思うけど。
: まあそうだね、あんな風に演じることができたらきっと楽しいだろうね。
: 仕事もひっきりなしに来るだろうし。
: 嫌らしいいい方するわね。
: だって仕事はあったほうがいいでしょ?
: そりゃあまあ、そうだけど。
: 仕事あったらいいよ、やっぱり。
: そりゃ、私だって仕事欲しいわよ。
: ほら。











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