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zoom RSS BOB DYLAN : IN SHOW & CONCERT ! 2014.04.01.

<<   作成日時 : 2014/04/04 16:02   >>

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画像Zepp DiverCity (TOKYO)、2014.04.01. tue. 19:00〜


1. Things Have Changed
2. She Belongs To Me
3. Beyond Here Lies Nothin'
4. What Good Am I?
5. Waiting For You
6. Duquesne Whistle
7. Pay In Blood
8. Tangled Up In Blue
9. Love Sick

(Intermission)

10. High Water (For Charley Patton)
11. Simple Twist Of Fate
12. Early Roman Kings
13. Forgetful Heart
14. Spirit On The Water
15. Scarlet Town
16. Soon After Midnight
17. Long And Wasted Years

(encore)

18. All Along The Watchtower
19. Blowin' In The Wind



何だかよく分からないがとにかく凄い、というのが今回のディランだと思う。
演奏のみならずステージ演出を含め圧倒的な大人テイスト、これに比べたら4年前のご本人のジャパン・ツアーでさえ子供っぽく思える。第一線で活躍する現役のベテラン・アーティストが自らの老境を表現するステージというのは実はありそうで中々ない。もちろんステージ上のアーティストに「老い」を感じてしまうことはよくあることだ。ただそれは本人が表現しているというよりは見るものがどうしようもなく感じてしまう類いのもの、ライブがただの懐メロ大会になっていてしまったり見るからに衰えてしまっていたり。ところが今回のディランの場合はそういうこととは全く違う。自らの「今」の心境を積極的に表現しているのだ。スキルは全く落ちていない、というかむしろ進化してさえいて今までに見たこともないボブ・ディランを体感することができる。スキルが向上しているといえばそれは先頃来日したミック・ジャガーにも感じたことではある。非常に洗練された素晴しいステージだった。一つのスタイルを長年追求してきた結果余分なものが次第にそぎ落とされ純化した印象を受けた。

ミック・ジャガーがその洗練によって「僕たちの見たかった」ミック・ジャガーにまた一歩近づいたのに比べディランは「僕たちのまだ見たことのない」ボブ・ディランを見せてくれた。ストーンズは往年のヒット曲をそのイメージを損ないまま完成度をさらに高めた形で観客に提供した。観客である僕は狂喜し雄叫びを挙げ大合掌の輪に加わった。とても楽しくていいステージだった。ボブ・ディランの進化には紆余曲折がある。常に変化し続けてきたディランではあるが90年代に非常に大きなマイナー・チェンジを行い観客を戸惑わせた。ニュー・ディランは賛否両論というよりはかなり否定的に受け止められた。簡単にいえばステージ上のディランはメロディを捨てガラガラ声になった。その後も何とも微妙なギターソロを延々と弾いてみせたりそうかと思えばそのギターを捨てキーボードを弾いたりとある意味では迷走を続けてきたものが今回とうとう完成形に辿り着いたという感じだ。ステージにはグランドピアノが据え置かれディランは曲によってセンターマイクとピアノを往復するようにステージを進行させる。昔のギャングのボスみたいなつば広帽を被りハンドマイクで歌うディランの何と男前なことか。

左手を腰に当て右手一本でピアノを弾くディランの立ち姿の何と美しいことか。19曲のセットリストに最新作「Tempest」からの楽曲が6曲も並ぶのも特徴的だ。旧作の選択もあくまでも現在の自分の心境にあう選曲になっていていわゆるヒット曲は極めて少ない。実はこのセットリストは昨年の休養直前に行われたヨーロッパツアーの時と全く同じもの。ここ数年選曲の日替わりメニューが定番化していたディランだったがこのヨーロッパツアーでは一ヶ月半の間ほどんど固定されたセットリストで巡業して回った。この変化の理由は定かではないが観客の期待が次に何を唄うのかだけに集中することへの反発があったのではないだろうかと思う。ただディランのステージからメロディが消えたことによって「何を唄っても同じ」問題が浮上していたのも事実でどうせ同じように聞こえるならあれこれセットリストを取り替えるよりいっそ固定して曲ごとの完成度を高めた方がいいのではないかと考える余地はあった。今回の充実ぶりを見るにつけディランのこの決断は正しかったといえるのではないだろうか?こうしたディランの新しい試みを支えているのは何といってもディランの声の威力に尽きると思う。以前のガラガラ声は封印し非常に艶のあるしかもドスの効いた唄声だ。通常年齢を重ねるごとに唄声は甲高くなり低音が出にくくなるものだがディランに関しては当てはまらない。迫力のある低音でグイグイとグルーブを作り出していく。変なシャウトはほとんどなくいわば全盛期のバレイダンサーがほとんどジャンプをしないようなもの。極めて芸術的、しかし張る声も実に良く通り改めてディランのヴォーカルのもの凄さを実感した。









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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
初めまして。
ボブ・ディランのホームページを作っている西村と申します。
凄く面白いです!!
良かったですよね、ライブ・・
何公演も見て、レポ書かれてるなんてすごいです。
お願いがあるのですが、私のページからリンクさせてもらいたいのです。

http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1061/japan2014_0401.html
(あといくつかの日程)
実のところ、もうリンクさせてもらってて・・
勝手なお願いで申し訳ないのですが、
よろしくお願いします!!
西村
2014/04/26 09:47

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