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help リーダーに追加 RSS マチベン

<<   作成日時 : 2006/05/18 19:26   >>

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画像脚本:井上由美子
演出:笠浦友愛、磯智明、黒崎博
出演:江角マキコ、山本耕史、沢田研二、ほか

NHK連続TVドラマ、マチベンを面白く見た。
マチベンは、タイトルが示すとおり弁護士の物語である。ドラマにおいて法廷ものは、医療ものと並んで人気メニューの筆頭にあげられる。これは、視聴者が社会派のドラマを好むということでは、けっしてない。視聴者は、TVドラマにそんな堅苦しいものを求めたりはしない。単にドラマチックな刺激を得ようとしているにすぎない。事件や病気は人生の濃度を増加させるスパイスのようなものなのだ。また、白黒ハッキリするところが勧善懲悪でいい。法廷ものであれば、有罪か無罪か、医療ものであれば、生か死か。従って、裁判や手術のシーンは、サスペンスを盛り上げるためには欠かすことができない。特に、最近のドラマ中の手術シーンのリアルさには眼を見張るものがあり、あらかじめ勝敗の決まった出来レースでありながら、下手なプロ野球中継なんかよりよっぽどダイナミックな魅力に溢れている。医療裁判を扱った白い巨塔は、この二大要素を合体させたもので、お茶の間の支持が絶大だったのも大いにうなずける。美味しい着眼力といえよう。
マチベンの特徴は、競合との差別化を計ろうとするあまり、変化球に頼った投球の目立った昨今の弁護士もののなかで、あえて直球勝負にこだわった点にある。ストーリー自体に新機軸はないが、正攻法の演出は、スピーディーで無駄がない。つまり、正統派のハード・ボイルドを表現できた、ということだ。そして、そのほとんどの功績は、薄化粧の体当たり演技で作品に取り組んだ江角マキコの強靭な肉体によるものだ。ハード・ボイルドならハンフリー・ボガート、西部劇ならジョン・ウェインなど、ある特定のジャンルを体現する個性というものがある。日本の芸能人であれば誰でも、ヤクザ映画の主役はできるだろうが、ハード・ボイルドが根付かないのは、それに見合う人材がいないからだ。江角マキコのドライでタフなキャラは、稀有なものだ。マチベンの主人公は、常に試行錯誤を重ねながら、事件の核心に迫っていく。その青臭い行きつ戻りつが、ハード・ボイルドな真摯さを確保できているのは、江角マキコの恵まれた肉体があってのことだ。人間性や演技力はさておき、江角マキコという肉塊が、ハード・ボイルドの魂なのだ。
ぜひ、シリーズ化して欲しい。職業は、弁護士でなくてもいい。探偵の方がアクティブだし、できればもっとアクションの要素を取り入れて欲しい。もしくは、思いきり女装してチャンドラー翻案のさらば愛しき女よのヒロインなどはどうか。ただし、日本人でフィリップ・マーロウ役のできる男優がいればの話だが。

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はやべん。わだべん。
HOBOけいすけ
2006/05/19 20:17

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